熊本県で仕事を探しているけれど、派遣会社に登録した方が良いのだろうかと悩む人も少なくないでしょう。そこで、実際に派遣がどういったものなのか、そして失敗しない派遣会社の選び方などをご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

仕事選びってなかなか難しいですよね。無事に面接・採用試験を合格してもその後長く続かなかったり…。

自分にぴったりの仕事を見つけるには何を重視すべきなのでしょうか。

そこで今回は仕事に就いている人（正社員・アルバイトを問わず）を対象にWEB上でアンケートをおこない、こんな質問をしてみました。

アンケートの結果、「仕事内容（694票/35％）」が最も多く選ばれました。

自分の興味のある分野、好きなものを仕事にすればモチベーションも高く維持できますよね。積極的に仕事を覚えたり、学ぼうという気持ちにもなるはずです！

誰にでも得手不得手はあるので、ときには仕事内容が好きかどうかではなく、自分に向いているか・向いていないかが重要になることもあるでしょう。アンケート結果からも分かるように「まずは仕事内容を重視する」という意見も納得です。

次に多く選ばれたのが「給料やボーナス（496票/25％）」。生活がかかっているわけですから、労働力に見合った対価が欲しいと思うのは当たり前のことですよね。

同じ職種でも会社によって給料が異なることもあるので、仕事選びは慎重になるべきです！

長く仕事を続けるにはもちろん「勤務地（275票/14％）」も大事な要素です。通うのが苦にならない距離であるか、駅が近いか、遠くても車で通いやすいかどうかなどが挙げられます。

その他の回答は「職場環境（177票/9％）」、「その他（174票/9％）」、「自己のスキルアップ（92票/4％）」、「福利厚生（92票/4％）」が票を集める結果になりました。

たしかに職場の雰囲気や人間関係、働きやすい環境であるかも大切ですね！特に小さいお子様のいる方なら子育てしやすい環境であることも重要でしょう。

またその他の意見では「会社の業績や規模、将来性を気にする」、「安定性」といった意見が多く見られました。

さて、このアンケート結果を受けて皆さんは仕事を選ぶときどこを重視しますか。当サイトでは、正社員と派遣社員の違いやそれぞれメリット・デメリットなどの情報も掲載しています。仕事選びの際にぜひ当サイトの情報をご活用ください！

これまで派遣会社に登録したことがない方の場合、「正社員」と「派遣社員」はどう違うの？と疑問を感じているかもしれません。そこで、まずはそれぞれの雇用形態の違いなどについて見ていきましょう。

正社員

まず正社員というのは、会社に直接正規雇用されている労働者のことを指します。会社が定めている福利厚生や休暇、働き方の規定に沿って働く方法で、もちろん会社から直接給与を受け取ります。

メリット

一番の魅力として、安定的な雇用が確保されているということが挙げられます。雇用期間が決められておらず、よほどの理由がない限りは会社はクビできないので、定年まで働き続けられます。そのため、長期的に安定した仕事、そして安定した給料を得たい方に向いています。

また、福利厚生も手厚く万が一病気や怪我で一時的に働けなくても、給与を受け取ることができたり会社から何らかのサポートを受けられたりするので安心です。会社によっては独自の休暇や働き方を定めている場合もあり、働きやすさを感じることもあるでしょう。

さらに、ボーナスや退職金があることも大きく、長く働けば働くほどもらえる額が高くなる会社がお多いため勤続年数を気にする方もいます。もちろん昇給や昇格などのチャンスも多いので、上を目指して働きたい方にピッタリの働き方だと言えるでしょう。

デメリット

正社員として働く場合のデメリットとしては、会社の方針や人事に従う必要があることです。上層部でもない限り異動や転勤、また仕事の内容などに口を出せないことがほとんどで、苦手な仕事を任されたり転勤させられたりする場合もあるでしょう。

また、中には時給換算すると非正規雇用の人よりも給与が低いということもあり、モチベーションの低下に繋がることも。社会問題となっていたブラック企業に就職してしまうと、なかなか抜け出せないという辛い体験をする方もいます。さらに、昨今では倒産する会社も増えており、一生安泰と言えなくなってきているのも事実です。

派遣社員

派遣社員というのは働く会社と直接雇用契約を結ぶのではなく、派遣業務をおこなっている会社と契約を結び他の会社に派遣されて働く労働者のことをいいます。福利厚生や給与なども派遣会社が定めたものが適用されるのが基本です。

メリット

まず、派遣社員の良いところはプライベートな時間を大切にできるという点です。細かく勤務時間が決められているため余計な残業や急な作業内容の変更などがない場合がほとんどです。そのため定時退社が可能で休みも決められているので、プライベートな予定を入れたり習い事などをしやすかったりします。

また、週に働く日数なども調整できる働き方を提案する派遣会社もあり、副業や掛け持ちとして派遣会社を利用する方もいます。主婦などの方がパートやアルバイトと同じような感覚で週に3日だけ働くということも可能なのです。

さらに、決められた部署、仕事に就くため途中で突然部署が変わったり仕事を変えられてしまったりという心配がなく、希望する分野や得意な分野で活躍できます。絶対にこの仕事がしたい、この場所で働きたいという希望を確実に叶えてくれます。

デメリット

派遣社員は、雇用期間に限りがあり安定的な雇用を確保されないという点で不安を感じやすいです。もちろん契約更新がされれば長く働くこともできますが、必ずしも更新される保証はなく、定期的に新たな仕事を探さなければならない場合もあるでしょう。

また、正社員のように固定給ではなく時給で働くことが多いので、万が一怪我や病気で休んだ場合は、その間の給与を受け取れないという点で不安を感じる方も多いです。また、残業も基本的には発生しないので、残業代はなく一ヶ月の給与に限度があるのもデメリットでしょう。

こんな人は派遣社員に向いている

雇用形態によってそれぞれによいところと悪いところがあるため、どちらがおすすめだとはっきり言えません。しかしながら、派遣社員に向いているのは「職種や仕事内容を重視して働き方をしたい」「プライベートや家事などと仕事を両立させたい」「高時給で働きたい」「できるだけ早く仕事をスタートしたい」という方と言えるでしょう。

正社員で仕事を探しているけれど就活がうまくいかないなどでも、派遣社員から正規雇用される道もあるのでぜひ検討してみてはいかがでしょうか。また、正社員として就職していたけれど自由な働き方に変えたいという場合も派遣会社へ登録してみることをおすすめします。

派遣社員として働くために知っておきたいのが、人材派遣の仕組みです。実は人材派遣には3つの種類があり、また法改正によって近年変化した部分もあります。

人材派遣の仕組み

まずは人材派遣の基本的な仕組みを見ていきましょう。人材派遣は、派遣会社が社員として雇用したスタッフを一定期間、また長期的に派遣先の企業に派遣して仕事をしてもらうというものです。働く人が雇用契約を結ぶのは派遣会社であり、派遣先の企業ではありません。

入社すると業務に関する直接的な指導は企業が行いますが、給与の支払いや福利厚生の提供といった部分は派遣会社がおこなうので派遣先の正社員などとは違う給与形態や福利厚生が適用されるのが一般的です。

一般的には、派遣会社に登録をおこない、給与形態などの説明を受けた後に仕事を紹介してもらいます。その後派遣先企業と労働者の合意が得られ仕事が決まったら、契約日より派遣先企業での就業がスタートします。

人材派遣の種類

人材派遣には「登録型派遣」と「紹介予定派遣」そして「常用型派遣」の3つの種類があり、それぞれ異なる特長を持っています。

登録型派遣

まず登録型派遣は、決められた期間、決められた部署や業務のために企業に派遣される方法で、企業側がスタッフをすぐに確保したい場合や急な欠員が出た場合、また繁忙期のみ人員を補填したい時などに活用されることが多いです。

好きな勤務地や勤務時間、仕事内容を選べたりまた残業がないなどの観点からプライベートを充実できたりするだけでなく、アルバイトよりも高い時給で働けさまざまな職種から選べるというメリットがあります。

ただし、時給制のため給与が安定しない、職場を変えるまでに時間がかかる可能性がある、短期間で雇用先との契約が終了する可能性があるなどのデメリットもあります。

紹介予定派遣

紹介予定派遣は、派遣先の企業に正社員や契約社員として将来的に直接雇用されるのを前提として、一定期間のみ派遣スタッフとして働き、その後双方の合意があれば正社員、契約社員として雇用されるというシステムです。

派遣スタッフとして働く期間については登録型派遣と同じように給与や福利厚生は派遣会社規定のものが適用されますが、その後直接雇用になればもちろん雇用先の会社の給与や福利厚生が適用されることになります。

紹介予定派遣は直接雇用されるまでに自分に合う仕事なのか、また職場の雰囲気などを見極められるというメリットがあります。また、派遣スタッフ期間は派遣会社のサポートを受けられるので、不安や疑問を解消しやすく希望の仕事に就けるチャンスが広がるというところでしょう。

常用型派遣

常用型派遣というのは、派遣元の事業主が派遣会社と長期的に雇用契約を結び常に派遣スタッフを現場に派遣するシステムです。登録型派遣が仕事があるときだけ雇用するのと逆で、社員や契約社員のような安定した雇用形態であることが特長です。

常用型派遣は社員と同じような環境で働きながら、派遣社員だからこその労働時間などで働くことが可能というメリットがあります。また、通常では入社が難しいような有名企業でも働ける可能性があったりたくさんの職場で経験を積むことができたりと、スキルアップや最適な仕事を見つけるためにも役立てることができそうです。

労働者派遣法の改正で環境が変化

これまで数多くの派遣会社があり、派遣会社の違いによる給与や待遇の違いなどが問題となっていました。そこで、2020年4月に労働者派遣法が改正され、派遣社員として働く人の労働環境が変わってきています。

2020年4月の改正内容は大きく分けて3つあり、その一つが「同一労働同一賃金」というものです。これは、同じ企業内で働いている正社員、派遣社員、パートタイマーといった雇用形態の異なる労働者の間で、賃金や賞与、また福利厚生などの格差をなくそうというものです。

続いて、「派遣先から派遣会社への情報提供」です。これは、派遣先の企業から派遣会社に向けて情報提供をおこなうことが義務付けられたという内容です。派遣会社がスタッフの給与を決定したり待遇面を把握したりするのが目的で、派遣契約が結ばれる前に情報の提供を受ける必要があり、情報提供されるまで派遣契約は締結できない決まりになっています。

そして、「派遣労働者への情報提供」も改正内容のポイントの1つです。これは、派遣会社側が派遣スタッフに対して給与や待遇をきちんと説明するための内容を整備して、労働者にとって不合理な待遇の格差をなくすために定められました。

参照元：【熊本労働局】https://jsite.mhlw.go.jp/kumamoto-roudoukyoku/newpage_00035.html

それでは最後に、熊本県で人材派遣会社を探している方に向けて派遣会社を選ぶポイントについてご紹介していきます。将来的に派遣社員として働きたいと思っている方、現在派遣会社に登録しているが更に良い待遇の会社を探している方などもぜひチェックしてみてください。

求人案件は充実しているか？

派遣社員として働く際のメリットとして、これまで働いたことのない業種やあこがれの企業などで仕事ができるという点があります。そして、それを現実のものにするためには、より求人案件の多い派遣会社を選ぶことが大切です。

取り扱う求人数が多ければ多いほど働く側の選択肢が広がりますし、自分では考えてもいなかった仕事との出会いもあるかもしれません。また、求人案件数だけではなく、それぞれの仕事の給与面も大切です。

同じ派遣先でも別の派遣会社から派遣されると給与が違うということは珍しくなく、働くモチベーションにも関わってくる部分です。もちろん給与が高いに越したことはないはずなので必ずチェックしましょう。

コーディネーターのフォローは十分か？

派遣会社の良さの1つとして、コーディネーターが仕事や待遇面などについてさまざまなアドバイスをしてくれるということもあります。仕事について不安や疑問があるとき、またスキルアップしたいときも適切な意見をくれるので安心して働くことができるでしょう。

そのためにはどのようなフォローをしている派遣会社なのかをチェックする必要があります。フォローの内容についてはホームページなどに記載されている場合もありますが、派遣会社に登録する際に細かく質問をしてみることをおすすめします。

フォローがしっかりしていない会社だと、派遣先との間に入ってくれなかったり労働者の不安を解消してくれなかったりと働く上で信頼できないと感じてしまうことがあるでしょう。

福利厚生はどうなっているか？

研修制度や健康診断、有給休暇や休暇制度など福利厚生面も派遣会社によってさまざまです。働く上で大切な部分でもあるので、福利厚生については必ず事前にチェックしておくことが大切です。

また、派遣会社ごとに提携施設の割引制度などを福利厚生として取り入れている場合もあります。スポーツジムが安く利用できる、宿泊施設が安く利用できるなどプライベートを充実させるために利用できるものもたくさんあります。もちろんそれがすべてではありませんが、せっかく派遣会社に登録するのなら、より待遇の良いところを見つけることをおすすめします。

研修でスキルアップが図れそうか？

派遣会社の中には、研修制度を取り入れて派遣社員のスキルアップをサポートしてくれる会社もたくさんあります。反対に、スキルアップは個人に任せており、研修ではプリントを渡して読ませるだけのような適当な方法を採用している会社もあります。

どちらが自分にとって、そして将来のためによいかというのは言うまでもありませんが、やはり研修制度がしっかりとしている派遣会社を選ぶのがおすすめです。派遣会社自体で研修を充実させているところもあれば、提携施設の需要を無料や格安価格で提供する方法をとっているところもあります。

自分の受けたい講座やスキルアップできそうな講座をおこなっているか、無料で受けられるのかそれとも有料なのか、また通いやすい場所で研修をおこなっているのかなどを確認してより最適な派遣会社を選びましょう。

派遣社員として働くのはどういうことなのか、また派遣の仕組みや法改正などさまざま面から人材派遣について見てきました。派遣社員にはあまり良いイメージを持っていなかったという方も、少し見方が変わったのではないでしょうか。

もちろん、納得して働くために、そしてやりたい仕事をするためには自身のスキルアップや意識も大切ですが、それをサポートしてくれる派遣会社選びがとても重要です。ぜひご紹介したことを参考に、自分にぴったりの派遣会社を見つけて、仕事もプライベートも充実した毎日を送りましょう。