派遣社員として働く利点とは?あらかじめリスクも把握しておこう!
自由度が高く、その中でさまざまな経験も積める派遣社員としての働き方。たくさんのメリットがある中で、どんなリスクがともなうか、気になる方も多いのではないでしょうか。うまく活用することでキャリアアップも目指せる派遣社員。今回はそのメリットとリスクについて紹介していきます。
派遣社員として働く利点
派遣社員として働く中で、さまざまなメリットがあります。大きくわけて6つのメリットを解説します。
1.自分の希望する条件で働ける
派遣で募集されている仕事にはさまざまなものがあります。その中で、勤務地や勤務時間、仕事内容など、自分の希望条件の中から仕事を選ぶことができます。フルタイム以外の仕事も用意されているため、子育てをしながら働きたい人、プライベートの時間が必要な人にとっても大きなメリットとなるでしょう。
2.さまざまな経験ができる
未経験からでも始められる仕事はたくさん用意されています。正社員で大企業に勤めるのは難しくても、派遣社員としてはさまざまな企業で経験を積めるため、必要なスキルを働きながら磨くことが可能です。一つの派遣先だけでなく、他の派遣先で新しく仕事をすることもできるため、今後のキャリアアップを目指していろいろなスキルを身に着けることができるでしょう。
3.時給が高い
一般的なアルバイトなどの直雇用に比べて、派遣社員の時給は高く設定されています。それはなぜなのでしょうか。まず1つめに、派遣先企業が人材募集のコストをカットできるためです。派遣会社に依頼することで、求める人材をすぐに得られるため、その分労働者に還元できます。2つめに、ボーナスなどがないためです。その分を時給に上乗せできます。3つめに、雇用期間を定めることができるためです。必要な期間だけ雇用できるため、労働者の不安を軽減するためにも時給の上乗せが行われています。
4.派遣会社が相談に乗ってくれる
派遣会社はさまざまなサポートを行っています。自分に合った仕事はどんなものかわからない場合や、自分の持つスキルを活かせる仕事にはどんなものがあるか知りたい場合、たくさんの仕事を用意している派遣会社のスタッフはその中から合うものを選んでくれます。また、今後どのようにキャリアプランを練っていくかの相談にも乗ってくれます。
5.キャリアアップが狙える
派遣社員としての仕事の中には、紹介予定派遣といって、一定期間働いたあとに派遣先との合意があれば正社員としての雇用が目指せる案件もあります。派遣社員として働く中でスキルを身に着け、そのまま正社員になれる可能性があるのです。また、キャリアコンサルタントを用意している派遣会社もあります。
6.福利厚生もしっかりしている
派遣社員というと、保険に入れるのか、有休はあるのかといった不安を持つ方も多いと思いますが、派遣社員でも一定条件を満たせば社会保険や有休が利用できます。
派遣社員として働くリスクについても知ろう!
では、たくさんのメリットがある反面、派遣社員として働く中でどのようなデメリットがあるのでしょうか。
1.派遣で働ける期間に上限がある
条件のよい派遣先で働けていても、派遣には雇用期間が定められています。基本的には契約更新を行うことでまた次の期間満了まで働くことができますが、必ず更新が行われるとは限りません。更新されるためには、派遣先企業は人員を必要としていることが前提です。また、派遣先企業からの評価が低ければ、継続して働くことはできません。そのほか、同じ派遣先で派遣就業できる期間は最長3年までと法律で定められています。これは、派遣社員が不安定な状況下で働き続けることがないよう、キャリアアップを目指せるように定められているのです。
2.スキルにより時給の差がある
派遣にもさまざまな仕事がありますが、専門的なスキルが必要な仕事は時給が高く、未経験からでも始められるような簡単な仕事は時給が低い傾向にあります。また、条件のよい仕事は倍率も高いため、希望する派遣先に必ずしも入ることができるわけではありません。
3.ボーナスがない
正社員ではボーナスが支給される会社がほとんどですが、派遣社員では時給分しか稼ぐことができません。年収を上げるためには、正社員としてのキャリアアップを目指すのがよいでしょう。
派遣社員がおすすめな人はどんな人?
派遣社員として働くことがおすすめな人は、働ける時間に制限がある人や、経験を積んでキャリアアップを目指す人だといえるでしょう。子育てをしながら働く人、趣味の時間を大切にしたい人、夢に向かって一時的に収入が必要な人、家族が充分に収入を得ており副収入を得るために仕事をする人、正社員になるためのきっかけとして派遣を利用する人などです。
派遣労働には、メリットもデメリットもあることがわかりました。今一度自身が何のために働くのか、今後どのように働いていきたいかを見直し、最適な働き方を探してみるとよいでしょう。