近年増加中の働き方!派遣社員が副業する時に注意するべき点とは?
派遣の仕事だけでは生活費に不安がある、他の仕事をしてスキルアップしたい。そんな悩みに直面した時、副業を考える人もいるのではないでしょうか。近年働き方改革の政策の一環として、国は副業・兼業を推進しています。しかしまだまだ副業に慎重な企業も多いのは事実です。本記事では、派遣社員が副業するときに注意する点について解説します。
そもそも派遣社員は副業してもいいの?
結論からいえば、派遣社員は副業しても大丈夫です。政府が副業を推進しているので、法律的には副業しても問題はありません。正社員の場合は、自社が定める就業規則に則り副業を禁止している場合があります。
しかし派遣社員の場合は、派遣先の企業ではなく派遣会社の就業規則に従うことになるのです。副業を禁止していない派遣会社がほとんどですが、中には禁止している派遣会社もあるので、副業を行う際はきっちり就業規則を確認するか、派遣会社に相談する方がいいでしょう。
派遣社員におすすめな副業を紹介
副業といってもその種類はさまざまです。では、どのような副業をすればよいでしょうか。やはり1番人気は自宅で取り組める在宅ワークのようです。理由としては時間が自由に確保でき、自分のペースで仕事ができるので、本業の妨げになりにくいというのがあげられるでしょう。ここでは派遣社員におすすめの副業をご紹介します。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、仕事を発注したい企業や個人が、インターネットを使って業務委託としてさまざまな仕事を依頼する仕組みのことです。その仕事内容は多岐に渡り、記事執筆やWEB制作、動画編集、ロゴデザインなどさまざまです。自分が得意とすることやこれから挑戦してみたい仕事などを自由に受注できるので、スキルアップを目指している方にも最適といえるのではないでしょうか。
中にはアンケートモニターのように隙間時間を利用してスマホ一つでできる簡単なものもあります。どれも基本的に登録料は無料なので、スマートフォンかパソコンさえあれば初期費用なしで思いついたときに始められます。専門知識が必要な案件から経験を問わない案件まで幅広くありますので、どなたでも気軽に始められるのも魅力の一つといえるでしょう。
アフィリエイト収入
アフィリエイトとは、ブログやホームページなどで企業の商品やサービスを紹介し、閲覧者がそれを閲覧したり購入することで報酬が得られる仕組みのことです。広告収入とも呼ばれます。クラウドソーシングは依頼されたクライアントとの間で納期など取り決めたルールが存在しますが、アフィリエイトは完全に個人で運営するため、より自由度があるといえるでしょう。スマートフォンからでも手軽に、自分の趣味や得意分野に合わせて商品やサービスを紹介できるので、楽しみながらできるかもしれません。
ただ、手軽な分、紹介する商品が派遣先の企業の損失になるものになると、派遣先での印象が悪くなってしまう可能性があります。紹介する商品は、派遣先の損失を生むことになりそうなものは避けた方が賢明でしょう。
FX・株式投資、不動産投資などの資産運用
詳しい知識がある方なら株式や不動産などの投資もおすすめの副業です。投資は副業として認識されず「資産運用」としてみなされることが多いので、黙認している企業が多いです。しかし中には投資も副業の一つとして禁止している企業があるので、派遣元の就業規則はしっかりと確認しましょう。
派遣社員が副業する時の注意点
法律では労働者が労働時間以外の時間をどのように使っても自由という観点から、副業することを認められています。多くの派遣会社では、副業に関する禁止事項がありません。しかし、中には就業規則で禁止されている派遣会社もあるかもしれないので、副業を始める前にはしっかりと確認しましょう。その他にも、副業をするうえでいくつかの注意点があります。
派遣先の利益を害してないか
先ほど副業は法律で認められていると書きましたが、どのような副業をしてもいいというわけではありません。たとえば派遣先企業のイメージや信頼を損なう副業や、利益を害するような副業をすることは禁止できると定められています。本業は派遣会社から紹介していただいた仕事ですので、派遣先の業務内容を損なうような副業は避けましょう。
スケジュール調整に気を付けて、心と体を大切にする
複数の仕事を持つということは、精神的にも身体的にも負担がかかることです。たとえば自由な時間にできるクラウドソーシングでも、たくさんの案件を請け負ってしまい睡眠時間を削ってまで行うことのないよう、余裕をもったスケジュールを組むことが必要です。
同じように外で働く場合も、ゆるいシフトを組んでくれる職場を選んだ方が賢明でしょう。タイトなスケジュールで身も心もすり減らして働けば、休む暇がなくて本業に影響が出る恐れがあります。適度に休んでリフレッシュできるようなスケジュール調整をして、自分の心と体も大切にしましょう。
確定申告は忘れずに申請する
副業で20万円以上の収入を得た場合には、確定申告をした上で納税の義務が発生します。派遣で得た収入に関しては、派遣会社が年末調整をしてくれますが、その時に納税予定額が他の人と違うと、副業をしていることがばれてしまうかもしれません。就業規則の上では認められたことでも、副業をしていることがばれると思わぬトラブルにあうことも考えられます。もし副業を他の人に知られたくなくて、なおかつ20万円以上の収入がある場合には、自分で確定申告をすると派遣会社に申し出る必要があるでしょう。
「人生100年時代」といわれるようになり、働き方も多様化してきて考え方も柔軟になってきました。副業もそんな多様化してきた働き方の一つとして一般的になりつつあります。しかしそんな中でも、派遣元の就業規則を確認したり、派遣先に迷惑をかけないような副業をするなど、最低限のルールは存在します。これらのルールを念頭において、ご自分にあった副業を見つけ、最適な働き方を探してみるのはいかがでしょうか。